16年前は南魚沼市の支局に勤務していた。
12月からドカ雪が降り続け、雪には慣れている地元も高齢者を中心に除雪作業中の死亡事故が相次いだ。気象庁は「平成18(2006)年豪雪」と名付けた。
津南町の秋山郷は、町中心部とつながる国道405号が大雪のため通行止めになり、8日間も孤立状態に置かれた。
秋山郷で養蜂業を営む阿部幸子さん(70)に、当時と比べた今の状況を聞いた。
国道は柵やスノーシェッドが増設されて雪崩に強くなったが、集落は高齢化が進み、家周りの除雪が心配だという。
当時7、8軒あった阿部さんの集落は、今は3世帯にまで減った。除雪のマンパワーが年を追って細っている。
近くの集落などから...
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