北京冬季五輪が終わり、4日に北京冬季パラリンピックが開幕する。選手の活躍が楽しみだ。
昨夏の東京パラに続き、北京でも日本選手団長を務める河合純一さんの講演を聴く機会があった。
印象深かったのは、「パラリンピックの価値は平等ではなく公平にある」という言葉だった。
例えば身長190センチの人と160センチの人が垂直跳びをして最高到達点を競うとする。2人には最初から30センチの差がある。
同じ高さの地面から跳ぶのは「平等」、160センチの人が30センチ高いところから跳び、スタートラインをそろえるのが「公平」だと、河合さんは指摘する。
パラリンピックでは障害に合わせたルールや道具を工夫して、障害の重...
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