新潟県は2月5日、能登半島地震が発生した1月1日夜、新潟県内の避難所などに最大で約3万8千人が避難したと発表した。1月2日の午後1時半時点でまとめた避難者数は84人だったが、改めて市町村から報告を受けて判明した。県内全域に発表された津波警報・注意報は2日午前に解除され、大半の人がこれまでに帰宅したとみられる。
地震発生から時間が経過したため、新潟県が市町村に詳細の報告を求めた。県の担当者は、津波警報時に何人が避難の対象になるのか把握していないため「多いか少ないかの評価は難しい」と話した。
一方、新潟県内の住宅被害は5日時点で1万5102棟となり、県の前回発表があった2日時点と比べて1142棟増えた。燕市で半壊2棟が初めて確認された。県内全体で全壊は92棟、半壊2112棟、一部破損1万2884棟となった。
新潟市では計1万629棟の被害が確認され、全壊は86棟、半壊2044棟、一部破損8499棟となった。市に寄せられた罹災(りさい)証明書の申請件数は1万1785件で、このうち交付されたのは1669件。住宅の被害認定調査を終えたのは1万2643件となった。