丁寧に雪下ニンジンを掘り出す長谷川正則さん=阿賀町日野川
丁寧に雪下ニンジンを掘り出す長谷川正則さん=阿賀町日野川

 新潟県阿賀町で雪下ニンジンの収穫が本格化している。2023年夏の猛暑を乗り越え、雪の冷たさに耐えてみずみずしく育ったニンジンを、生産者は丁寧に掘り出していた。

 雪下ニンジンは越冬させることで雑味やえぐみがなくなり、甘みが強く感じられるようになるという。

 2023年は、7月下旬から始まる種まきの時期に猛暑と水不足に襲われた。生産者の長谷川正則さん(55)は「なかなか芽が出なかった。水をまき、やっと芽が出てひと安心した」と苦労を振り返る。

 阿賀町日野川の長谷川さんの畑には、例年1メートルほどの積雪があるが、今年は少雪で20センチほど。2月8日の作業では雪をスコップでよけ、15センチ前後のニンジン...

残り147文字(全文:447文字)