タキシードサムにゴロピカドン、ザシキブタ。新潟市の県立万代島美術館で開催中の「サンリオ展」で、少女時代に夢中になったキャラクターたちと再会し、感激で胸がいっぱいになった。
キャラクタービジネスの市場は、国内だけで2兆円を超すといわれる。創業から60年余。ハローキティをはじめ多彩なキャラクターを世に送り出した先駆者のサンリオ(東京)は、「カワイイ」を日本発の文化にまで高めた。
見る者をほっこりした気分にさせる同社のキャラクターだが、誕生の背景には戦争があるという。
創業者で現在94歳の辻信太郎会長は、若いころに戦禍に遭い、悲劇を繰り返さないためにコミュニケーションが大切だと痛感する。
たとえメ...
残り304文字(全文:604文字)