関連死を含め244人が亡くなった能登半島地震は4月1日で発生から3カ月となった。新潟県も大きな被害を受け、特に新潟市での液状化被害がひどく、3カ月たっても爪痕は深いままだ。政府は液状化被害への支援策を拡充させるが、家屋の解体や私道の復旧が手つかずのところも目立ち、市民の生活再建は道半ばだ。

 国土交通省の推計によると、新潟県の宅地の液状化被害は約9500件で被災県の中で最も多い。石川県は約3500件、富山県は2000件。

 新潟県によると、県内の住宅被害は計25市町村で確認され、3月28日時点で、2万1361棟に上る。全壊が102棟、半壊が2883棟、一部破損が1万8362棟。津波による床下浸水...

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