
能登地方の各地の祭りで担がれる巨大灯籠「キリコ」(金子和文さん提供)
能登半島地震で被災した石川県輪島市の井面(いのもて)集落で大切にされてきた巨大灯籠「キリコ」を、被災地へのチャリティー活動を続ける小千谷市の男性たちが引き継いだ。地震の影響でキリコを手放さざるを得なくなった集落の人たちの思いを受け継ぎ、キリコを修繕して、小千谷のイベントで活用する。「地震のことやキリコの文化を伝えていきたい」と思いを強めている。
キリコは山車の一種で、高さのある直方体の灯籠に、墨字や武者絵などを描く。能登地方の伝統文化で、地域ごとに個性豊かな意匠を施し、能登の各地でキリコを担ぐ祭りが開かれている。井面集落のキリコの高さは約4・5メートルだ。
保管していた神社が被災し、地震の影響で集落の住民も減ったことで、維持していくことが困難になり、...
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