
東京電力柏崎刈羽原発
※2016年に「新潟日報」朝刊で展開した長期企画「原発は必要か」シリーズの「経済神話編」4回目の「波及効果はあったか」を掲載します。肩書きや年齢などはすべて掲載当時のものです。敬称略。
【2016/2/19】
東京電力柏崎刈羽原発の停止による新潟県柏崎市の経済的損失は「約3400億円」とする試算がある。
地元の新潟産業大講師、宇都宮仁(35)が2014年、柏崎商工会議所の依頼を受けてはじき出した数字だ。
この試算が今月、柏崎市議会で物議を醸した。
8日、市議会が原発の経済効果を調べる目的で開いた研修会。外部有識者として招かれた宇都宮は力を込めた。
「原発停止の地域経済への影響は大きい」
だが、原発の経済効果に懐疑的な議員から疑問が...
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