新潟市市街地
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 新潟県内上場企業の2024年2、3月期決算は、長引く原材料高に対し価格転嫁が進展し、6割超の企業が増益を確保した。25年2、3月期も7割超が増益や黒字化、横ばいを見込む一方、物価の高止まりや、4月から残業規制が強化され、物流業界などで人手不足が深刻化する「2024年問題」の影響を懸念する企業もあった。

 「卵や牛乳など生活必需品を中心に、一定価格で抑えたことが支持を得た」。アクシアルリテイリング(新潟県長岡市)の原和彦社長・最高経営責任者(CEO)は手応えを口にした。

 販売価格の改定を進める一方、一部のプライベートブランド商品などで戦略的に値上げ幅を抑制。「一層の賃上げや設備投資も含め経費負担...

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