柿の摘蕾作業の合間に休憩する冨井澄雄さん(右端)、妻・優子さん(右から2人目)と従業員ら=佐渡市丸山
柿の摘蕾作業の合間に休憩する冨井澄雄さん(右端)、妻・優子さん(右から2人目)と従業員ら=佐渡市丸山

 新潟県佐渡市丸山集落で、おけさ柿や水稲栽培などを手がける「冨井ファーム」が、働きやすい環境の整備で人手確保につなげている。子育て中の女性に配慮しフレックスタイム制を導入。近隣の松ケ崎小・中学校への離島留学で移住した保護者らを受け入れ、交流の場にもなっている。地域貢献につながっているとして2023年度の全国優良経営体表彰も受賞した。

 冨井ファームは、冨井澄雄さん(51)が代表を務める個人経営の農家。進学や就職で東京に10年ほどいた冨井さんは、30歳の頃に帰郷し、実家の農家を継いだ。その後、周辺の農地を引き継ぐなどし、現在は柿3・4ヘクタール、水稲2・5ヘクタールを栽培している。

 繁忙期の人手確...

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