各国のクラフトジン。各メーカーはボトルやラベルのデザインにも工夫を凝らす=新潟市中央区のバーハレルヤ(写真部・大渕一洋撮影)

 近年、小規模生産だが材料や製法にこだわった「クラフト酒」が人気だ。特にここ数年は「クラフトジン」が世界中でブームになっている。地域の素材を生かしたご当地のジンは年々増え、今や世界には6千を超えるジンがあるとも言われる。

 クラフトジンとの出会いは、仕事帰りに訪れた新潟市中央区古町通5のバー「HALLELUJAH(ハレルヤ)」だった。店内の看板に、数十種類のジンが紹介されていた。

 バーテンダーの橋本淳治さん(58)に、お薦めを頼んだ。出てきたのが「ブルックリンジン」。米ニューヨーク・ブルックリンで、地元の穀物を使って造られているという。かんきつ類のような爽やかな香りに、バーのオリジナルトニックウ...

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