
新潟県上越市内の商工会商工会法に基づき主に町村部に設立された公的団体。中小企業の中でも特に小規模事業者の支援に重点を置き、経営指導員が金融や税務、労務の相談に応じるなど経営改善普及事業を担う。地域の祭りの企画運営など地域振興事業も行う。市部には主に商工会議所があるが、商工会議所法に基づく別団体。再編が終盤にさしかかっている。6月4日、市北部・名立の4商工会と、市南部の4商工会が、それぞれ2025年春の合併へ基本協定書に調印。これらの合併が実現すれば、旧町村ごとに13あった商工会は四つに集約される。会員数の減少が続く中、再編により経営指導など会員への支援体制維持を図るが、飛び地となる地域の会員の不安解消といった課題も残る。
商工会の合併は県内各地で進んでいる。背景には県が財政難を理由に補助金を段階的に削減してきたことや、業務の中心を担う経営指導員ら職員の設置基準に関わる小規模事業所の減少がある。
上越市内には旧13町村に一つずつ商工会があった。最初に合併したのは...
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