新潟県内自治体で唯一、ふるさと納税の返礼品制度を設けていない刈羽村が10月、制度を導入する。刈羽村はふるさと納税が始まった2008年度以降、寄付件数が1桁で推移しており、直近のデータである22年度まで7年連続で寄付額が県内最少だった。返礼品には農産物やスイーツ、装飾品など、村の特産品が幅広くそろう見込み。村産業政策課は「地場産品の販路拡大につなげたい」としている。

 県内の市町村の多くが寄付受け入れ額を大きく伸ばし、県も合わせた22年度の総額が過去最多を大きく更新する中、返礼品制度のない刈羽村は、受け入れ額から住民税減収分などを差し引いた22年度の実質的な収支が「赤字」となっていた。

 返礼品制...

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