
日銀新潟支店は7月1日、6月の新潟県内企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、全産業で3月の前回調査から4ポイント上昇しプラス4となった。改善は2四半期ぶり。円安が追い風となった製造業と、物価高に対する価格転嫁が進んだ非製造業がともに改善した。
製造業は1ポイント上昇しマイナス7。半導体向けの素材の需要が伸びた化学や、設備投資関連の受注が増加した電気機械などが改善した。非製造業は6ポイント上昇し、プラス13となった。価格転嫁の進展、物流量や人流の回復で宿泊・飲食サービス、運輸・郵便が上昇した。
一方、3カ月後の先行きは、全産業が2ポイント下落しプラス...
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