戦争体験の語り部育成について戦没者遺児らが講演した県連合遺族会の集い=五泉市佐取
戦争体験の語り部育成について戦没者遺児らが講演した県連合遺族会の集い=五泉市佐取

 新潟県内の戦没者遺児らでつくる県連合遺族会の集いが五泉市佐取の咲花温泉望川閣で開かれた。遺族会では、戦争を体験した世代の高齢化が進む中、2023年からの3カ年計画で、戦争の悲劇を語り継ぐ「語り部」を育成しようと力を入れている。会員たちは講演で、記憶を次代へ引き継ぐ方策を共有し、「自分たちが経験した惨めな思いを子や孫にはさせない」と誓いを新たにした。

 遺族会は毎年1回、県内各地で「戦没者遺児の集い」を開いている。今回は戦没者の遺児ら約60人が参加し、7月4日に開催した。

 遺族会によると現在、会員数は1万人弱とみられるが、高齢化が進み亡くなった人も多いという。中山恭夫(やすお)会長(88)はあい...

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