
広島の被爆者の体験が紹介された講演会=阿賀野市山崎
被爆体験を聞き、平和の大切さを考える講演会が、阿賀野市ふれあい会館(山崎)で開かれた。広島市で伝承活動に取り組む世羅田(せらだ)慎治さん(61)が「平和は当たり前ではない。平和を守る気持ちを広げてほしい」と呼びかけた。
戦後80年事業として市が企画し、9月に開催。市民約100人が参加した。
被爆体験伝承者として活動する世羅田さんは、15歳で被爆した寺前妙子さんの体験を紹介した。原爆投下時、学徒動員で電話交換手として勤務していた寺前さんは左目を失明。妹を亡くした。
世羅田さんは、寺前さんが鏡で見た自分の顔に大きなショックを受け、生きることがつらかった心情を代弁した。その上で、「両親を残して死ぬ...
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