経営改革方針を明らかにしたJA県厚生連の伊藤能徳経営管理委員会会長(左)と塚田芳久代表理事理事長=7月10日、新潟市中央区
経営改革方針を明らかにしたJA県厚生連の伊藤能徳経営管理委員会会長(左)と塚田芳久代表理事理事長=7月10日、新潟市中央区

 新潟県内で11病院を運営するJA新潟県厚生連(新潟市中央区)が経営改革の方針を7月10日に明らかにした背景には、新型コロナウイルス禍の影響などを受けて逼迫(ひっぱく)する経営状況がある。今後は県や市町村と協議し、同一医療圏内の医療機関との再編統合などを視野に進めていくことになる。

 「単独で再建するのは、非常に厳しい時期に入ったと思っている。再編の協議をもっと早める必要はある」

 10日、県厚生連の塚田芳久代表理事理事長は厳しい表情で、現状を分析した。

 県厚生連の2023年度決算では、純損益は35億9700万円と過去最大の赤字。前年度は680...

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