
石川県能登町から海上輸送された災害廃棄物の木くずを運搬船から降ろす作業=7月11日、糸魚川市の姫川港
新潟県糸魚川市の姫川港に7月11日、能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。で倒壊した建物の木くずが石川県能登町から海上輸送で搬入された。公費解体で発生した災害廃棄物で、港近くにあるデンカ(東京)の青海工場でバイオマス発電施設の燃料として使われる。
地震後、石川県から災害廃棄物が県外へ海上輸送されるのは初めて。木くずは2000立方メートルで能登町の宇出津(うしつ)港から運び込まれた。糸魚川市内で破砕処理してから、発電燃料として使う。
姫川港は2003年、災害時などの廃棄物を受け入れる「リサイクルポート」として国の指定を受けた。これまでも16年の熊本地震や18年の西日本豪雨の際に木くずやがれきを受け入れた実績がある。
岸...
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