公費解体で発生した木くずの運搬船への積み込み作業=石川県能登町の宇出津港
公費解体で発生した木くずの運搬船への積み込み作業=石川県能登町の宇出津港

 能登半島地震で倒壊した建物の公費解体で発生した災害廃棄物の海上輸送に向け、石川県能登町の宇出津港で7月10日、船への積み込み作業が始まった。木くず2千立方メートルを積み、11日に新潟県糸魚川市の姫川港へ向けて出港する。能登半島地震で発生した災害廃棄物の海上輸送は初めて。

 海上輸送は一度に大量の廃棄物を運べるメリットがある。亀裂が入った岸壁を修復するなどして港湾機能が復旧。船への積み込みが可能となった。能登町の担当者は「解体が本格化すれば廃棄物の仮置き場が足りなくなる恐れがある」と述べ、県外搬出を促進する考えを示した。

 10日は木くずを仮置き場から港に運び、沖縄県の会社が持つ砂利運搬船にクレー...

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