
観光誘客を促進するための交流連携協定を結んだ佐渡市の渡辺竜五市長(左から3人目)と田上町の佐野恒雄町長(同4人目)=県庁
「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録を見据え、佐渡市と田上町は観光誘客を促進するための交流連携協定を結んだ。インバウンド(訪日客)など、登録実現後の観光客の増加が期待される中、それぞれの観光情報を発信することで県内での滞在日数を伸ばし、広域観光につなげる狙い。
佐渡市の玄関口となる新潟港から最も近い温泉地である「湯田上温泉」が田上町にあることから、佐渡観光の前泊、後泊地として誘客の相乗効果が得られると両者の考えが一致した。...
残り257文字(全文:482文字)