競泳 男子100メートルバタフライ決勝後、水沼尚輝について語る下山好充監督=8月3日、パリ郊外
競泳 男子100メートルバタフライ決勝後、水沼尚輝について語る下山好充監督=8月3日、パリ郊外

 長年指導してきた水沼尚輝の力泳を、新潟医療福祉大(新潟市北区)の下山好充監督は観客席から見守った。「スランプにもがき苦しみ、本当によくここまで来られた」と頑張りをたたえた。

 しかし、表彰式では2022年の世界選手権で水沼と共に表彰台に上った2選手が、メダルを獲得していた。水沼だけがそこに立っていないことに「やっぱり、悔しい」と声を詰まらせた。

 同じ栃木県出身で、長く二人三脚で歩んできた。スマートフォンのデータの大半を、水沼の動画が占める。経験や人脈を総動員し、...

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