
「特別な体験」事業の会場となる史跡佐渡金山=8月14日、佐渡市相川地区
世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」を活用し、「特別な体験」をテーマにした事業が、新潟県佐渡市により9月、10月に行われる。渡辺竜五市長が8月16日の定例会見で詳細を説明した。普段は非公開の夜間の史跡佐渡金山に入り、佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」のライトアップなどを楽しめる。芸能と食を交えた企画などもあり、インバウンド(訪日客)の消費拡大を狙う。
観光庁のインバウンド消費の拡大・質向上推進事業を活用し、100%補助で事業費は約5000万円。
目玉の佐渡金山ナイトツアーは、9月、10月の金土日祝日(9月14日を除く)の午後6時半〜8時半。道遊坑出口から道遊の割戸直下まで約300メートルを歩き...
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