
英国のジュリア・ロングボトム駐日大使が8月19日、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。を視察した。東電が再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。に向けた取り組みを進める同原発7号機などを見て回り、原発事故に備えた安全対策について説明を受けた。
在日英大使館によると、英国は原発の利用を進めており、今回の視察は世界最大規模の柏崎刈羽原発への訪問を大使館が東電に要望した。
東電によると、ロングボトム大使ら4人が同原発の稲垣武之所長らと共に、7号機の原子炉建屋で2011年の東電福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東電福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。後に設けられた安全設備を確認し、バスで原発構内を見て回った。
視察後、ロングボトム大使は報道陣に対し「原子力を含むクリーンエネルギーの導入は、気候変動...