
稲発酵粗飼料となるイネをロール状に刈り取った=柏崎市野田
稲の茎葉を丸ごと刈り取って発酵させ、牛の飼料にする稲発酵粗飼料稲の茎葉を丸ごと刈り取って発酵させる牛の飼料。家畜の飼料は輸入物が多くを占め、ロシアによるウクライナ侵攻や円安などの影響で価格が高騰していることから、近年WCSへの取り組みが広がっている。(※ページ下部に詳細)(稲ホールクロップサイレージ、WCS)の生産が、柏崎市で急増している。市内の作付面積は、わずか2年で10倍以上に広がった。農業者は「飼料の地産地消を進め、酪農家の力になりたい」と意気込み、飼料価格の高騰に悩む地元酪農家も「負担軽減につながる上、輸入品と違って生産者の顔が見えて安心できる」と歓迎している。
8月上旬、柏崎市野田で農業を営む「ファーロ」の田んぼで、WCSになるコシヒカリの刈り取りが最盛期を迎えていた。青々とした稲を茎葉ごと刈り、ロール状に成形。稲を発酵させるためのフィルムを巻き、一つ約300キロのWCSを次々と生産して...
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