
米価高騰を受け、25年産米の過剰作付けを懸念する声も出た新潟米懇談会=9月6日、新潟市中央区
新潟県のJA全農新潟県本部が9月6日、コメ卸業者を招き新潟市中央区で「新潟米懇談会」を開いた。生産コストの高止まりを受け卸売価格が引き上げられたが、卸業者は持続可能な稲作経営を支える観点から理解を示した。一方、今回の価格上昇で2025年産米が過剰作付けされ、需給バランスが崩れることを懸念する声も聞かれた。
「米価が上がった翌年の作付けが過剰となって需給が緩和し、米価下落する歴史を繰り返してきた。行政と一体となって、需要に応じた生産に取り組みたい」。懇談会の意見交換で、同本部の担当者は強調した。
前日の5日、25年度の県予算要望のため県庁を訪れたJA県中の幹部も、花角英世知事に「生産者に対し、...
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