笹団子の現状を知ってもらおうと港製菓が作った新商品「笹だんごの笹むいちゃいました」(港製菓提供)
笹団子の現状を知ってもらおうと港製菓が作った新商品「笹だんごの笹むいちゃいました」(港製菓提供)

 新潟名物の笹団子を取り巻く現状を知ってもらおうと、餅菓子製造の港製菓(新潟市東区臨港町3)は、ササで巻かないよもぎ餅を発売した。パンダを前面に出したパッケージには、笹団子のひもを縛る作業を担う「巻き手」が減っていることを連想させる物語仕立てのイラストを掲載。港製菓は「かわいい見た目だが、大真面目に作った」としており、笹団子への思いが詰まった商品だ。

 港製菓は、笹団子の生産数が全国トップ(港製菓調べ)。ただ、年々深刻化する巻き手不足のほか、「採り手」の高齢化などによるササの供給不足に直面する。港製菓は「10年後もササに巻き、スゲで縛った笹団子を食べられる保証はない」との危機感から、問題提起の意...

残り339文字(全文:639文字)