笹団子などに使うササを採る作業。高齢化で採り手が減少している=村上市
笹団子などに使うササを採る作業。高齢化で採り手が減少している=村上市

 新潟名物の笹団子に異変が起きている。ササの採り手が高齢化で減少していることに加え、近年の猛暑やクマの出没で山に採りに入る人が減り、ササの供給不足が深刻になっている。和菓子店の中には、従業員で山に採りに行くところもあれば、海外産の使用を始めた店もあり、ササの確保に奔走する。お盆は帰省客のお土産としても重宝される笹団子。関係者は「新潟の大切な文化。努力して残したい」と模索している。

 「良いササだ」。7月末、新潟県村上市の山中で地元の女性2人は笹団子に適したササを選びながら、手際よく摘み取っていた。毎年6月から7月にかけて採っており、「転ばないよう気を付けている。来年も元気なら採りたい」と話す。

 ...

残り799文字(全文:1099文字)