工作機械の銘板。型にインクを塗り、アルミのプレートに手作業で印字して作製する
工作機械の銘板。型にインクを塗り、アルミのプレートに手作業で印字して作製する
アクリル製住宅模型を紹介するナガオカ表記の佐藤崇紘社長=長岡市下々条2

アクリル製住宅模型を紹介するナガオカ表記の佐藤崇紘社長=長岡市下々条2

 新潟県長岡市下々条2のアルミ、プラスチック加工「ナガオカ表記」は、工作機械に取り付ける銘板や部品製造を主力とする。一般消費者からの直接受注によるプラスチック加工にも力を入れ、新たに立ち上げた販売部門の別会社では、住宅模型などオーダーに応じた製品に対応する。佐藤崇紘社長(47)は「加工技術を生かし、記念になる物を作りたい」としている。

 1985年に創業。主力の銘板は、機械の名称や使用法、危険表示などを記したプレートで、1台に4、5枚取り付ける機械もある。印刷やレーザー加工で、発注元の指定通りに文字や図を、プラスチックやアルミに記している。

 銘板は大きい物でA3サイズほど。市内外の工作機械メーカーなどから受注し、月1000枚ほど製造する。発注元の指定に間違いがあり、機械の出荷直前に急きょ銘板の作り直しが必要となる場合もある。ナガオカ表記は柔軟に対応し、短い納期で仕上げることを強みとしてきた。

 海外向けの機械では、各国の言語で記した銘板も手がける。佐藤社長は「世界で使われている機械の銘板を作っていることは、社員の自信になっている」と話す。

工作機械の銘板。型にインクを塗り、アルミのプレートに手作業で印字して作製する

 プラスチックやアルミ製の機械部品製造では、特殊な形状の加工を強みとする。クレーンゲーム機のカバーや、コーヒーサーバーの部品なども作ってきた。5月には本社を下々条2に移転した。

 企業間取引がメインだが...

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