機械を使い、大豆を容器に入れる作業=新潟市秋葉区新町1
機械を使い、大豆を容器に入れる作業=新潟市秋葉区新町1

 発酵食品の代表格であり栄養も豊富な納豆。新潟市秋葉区新町1の鈴木食品工業は納豆を製造し120年の歴史を誇る。風味などを競う全国の鑑評会で「大粒白糸納豆」が最優秀賞を2度受賞。粘りは控え目で大豆の甘みや香ばしさを感じる商品に仕上げてある。取締役で5代目の鈴木秀知(ひでとも)さん(56)は「先代から受け継いだ納豆の味を守り、健康食として食卓に届けたい」と意欲を語る。

 鈴木食品工業は創業者が、福島県会津若松市で納豆を製造する老舗「元祖白糸本舗」で修行し、のれん分けしてもらって1904年に事業を始めた。当時は夏場はラムネ、冬場に納豆を製造していたという。

 約30平方メートルの工場内では、大豆を蒸す釜1台をはじめ、...

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