「八幡社」の神事に参加した峠集落の出身者。アルバムを見ながら思い出話に花を咲かせた=長岡市川口峠
「八幡社」の神事に参加した峠集落の出身者。アルバムを見ながら思い出話に花を咲かせた=長岡市川口峠

 新潟県長岡市川口地域の山あいにある峠集落を離れた人たちが、2004年10月23日の中越地震で甚大な被害を受けた同集落の神社「八幡社」に集まった。これまでも不定期で集まってきたが、新型コロナウイルス禍で間が開き、7年ぶりの再会となった。県内だけでなく長野や千葉からも訪れ、持ち寄った手料理を味わいながら、旧交を温めた。

 峠集落は、川口地域中心部から6キロほどの雪深い地にある。昭和初期には約20世帯が住んでいたとされるが、徐々に減少し、現在は2世帯のみとなっている。

 八幡社は集落を離れた人にとっても、住民にとっても心のよりどころとなっていたが、中越地震で社殿と鳥居が倒壊。寄付や中越大震災復興基金に...

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