
新潟銘醸が販売している「琥珀の時空」=小千谷市東栄1
新潟県小千谷市東栄1の新潟銘醸が、2004年の中越地震に遭い、醸造途中で搾った日本酒を古酒「琥珀(こはく)の時空」として、17年から販売している。24年の出荷分は「20年物」となる。熟成を重ね、深みのある色と味となっている。
日本酒は発酵させたもろみを搾って完成する。中越地震発生直後は温度管理ができなくなり、もろみ造りの前段階である「酒母」の段階で作業を中断した。廃棄することも考えたが、酒母を搾って保管することにした。
搾った時点では甘酸っぱく荒い味だったが、地震から10年ほどたって試飲したところ、うまみが格段に増していることが分かり、製品化を決定。「琥珀(こはく)の時空」として17年末に発...
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