
日銀新潟支店が10月1日に発表した9月の新潟県内企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が、全産業で6月の前回調査から1ポイント上昇のプラス5となり、2四半期連続で改善した。価格転嫁が進展するなどした製造業が小幅に改善し、物価高の影響を受けた非製造業はわずかに悪化した。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値。プラスは景況感が良いと感じる企業が多いことを示す。調査対象の全262社が8月27日〜9月30日に回答した。
製造業は2ポイント改善し、マイナス5。マイナス圏は3四半期連続。国内外の需要の増加や価格転嫁が進展した窯業・土石製品、鉄鋼、金属製品が改善した。はん用・生産用・業務用機械や電気機械が人手不足などで悪化した。
非製造業は1ポイント悪化し、...
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