芸術団体に何ができるか?
悩み抜いて歩み出す
今年年初の地震、さらに9月には豪雨と立て続けに大きな自然災害に見舞われた能登半島がある石川県。ここを本拠地として活動するオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が9月から来年3月にかけて、「復興応援コンサート」を能登半島地震で被災した石川、富山、新潟をはじめ、全国11府県で22公演を行う。新潟県内では11月に3都市で公演する。
11月1日の新潟公演と、3日の妙高公演のプログラムは共に《祈り、安らぎ、勇気》をテーマとし、冒頭には、池辺晋一郎作曲の「祈り、そして光--能登半島地震被災者の鎮魂として」が演奏される。タイトルの通り、音楽で捧(ささ)げる祈りの心と未来への光に満ちている曲なので、客席で...
残り900文字(全文:1200文字)