
稲刈りを終えた新発田市天王地区の田んぼ。有権者の中には、農村部や山間部の声が届かなくなることを心配する声もある
2024年の衆議院選挙(衆院選)は、新潟県内の小選挙区が6から5に減って初めての選挙となる。新たな区割りになった3区には、新潟市秋葉区と、新潟市北区の全域が組み入れられた。中でも秋葉区は三条市などをエリアとする旧4区から、新発田市や村上市などの3区に変わった。都市部、農村部それぞれの有権者が、さまざまな思いで選挙戦を見つめる。
「秋葉は離れ過ぎている感じ。新しい3区はかなり広くなった印象だ」
新発田市の中心部から車で15分ほどの天王地区。稲刈りが終わった田んぼを前に、農業生産法人を経営する男性(46)は話す。
秋葉区の新津地域は中選挙区時代には新発田市などと同じ選挙区だった。だが小選挙区になり、...
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