
坂口安吾の代表作を題材にした新作の浪曲が披露された生誕祭=10月20日、新潟市中央区西堀通6
新潟市出身の作家坂口安吾(1906〜55年)の生誕118年を祝う生誕祭が10月20日、新潟市中央区の市民プラザで開かれた。市内外のファンら約210人が安吾の代表作を題材にした新作浪曲を楽しんだ。
生誕祭は「堕落論」などで知られ、戦後の文学や文化に大きな影響を与えた安吾の功績を伝えようと、新潟県内外の安吾ゆかりの会や新潟日報社などでつくる実行委員会が、安吾の誕生日の10月20日に合わせて毎年開いている。
2024年は、浪曲師の玉川奈々福さんが、安吾の代表作「桜の森の満開の下」を題材に、実行委員会の依頼でつくった新作浪曲を初めて口演した。曲師の広沢美舟さんの力強い三味線演奏とともに、玉川さんが登...
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