試合中、交代選手の起用を指示する松橋力蔵監督＝１１月２日、国立競技場
１１月２日のＪリーグ・ＹＢＣルヴァン・カップ決勝で、Ｊ１アルビレックス新潟は、名古屋に敗れた。クラブ史上初のタイトルこそ逃したが、２度追い付いてＰＫ戦までもつれたその死闘は、決勝戦にふさわしかった。準優勝は新潟に何をもたらしたのか。次こそ「てっぺん」をつかむべく、今大会を振り返る。（２回続きの１）
「今日の試合はすごい『作品』だと思いました」。Ｊリーグの野々村芳和チェアマンは決勝をこう表現した。
劣勢から土壇場で２度も追い付いた新潟。根底にあったのは「ボールを大切にする」新潟のスタイルを最後まで信じたことだった。延長後半６分のＦＷ小見洋太による同点ゴールも、最終ラインからパスをつないで生まれ...
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