産業プラント建設の田辺工業(新潟県上越市)は11月6日、「鋳造用工業炉」事業を2025年末で廃止すると発表した。自動車業界でEV(電気自動車)への転換が進み、鋳造品の主体であるエンジン部品の需要が減少していることを踏まえた。

 鋳造用工業炉事業は、鋳造品の製造工程で使われる炉の生産・販売を行ってきた。自動車のエンジン部品向けが中心だったが、EVの普及により鋳造業界自体が縮小傾向にあるという。今後もこの状況が続くとみて、廃止を決めた。関連する工場などは他用途に転用し、従業員は配置転換する予定。

 11月6日に発表した2024年9月中間期の連結決算は、売上高250億7100万円(前年同期比7・3%増...

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