
前回のコラムを書いていた頃は、子どもがまだ1人で上手に歩くことができていなかったので、実はとても心配していました。Negiccoの子ども(子ねぎ)の中では2番目に生まれていたのですが、2人の子ねぎが歩き始める中、我が子はときどき立ち上がったりはするものの、移動手段は常にハイハイでした。「このまま歩くことが出来なかったらどうしよう」そんな不安が私の中で長く続いていました。年が明け2024年1月1日、お正月で親戚が大勢集まる中、急にスッ、と立ち上がって10歩歩けた時はものすごく嬉しくて、子どもからお年玉をもらったみたいだ...!と幸せな気持ちになったことを覚えています。きっとこの先何年経っても、お正月が来るたびに思い出すと思います。

歩くことが上手になっていくのと同時に、少しずつおしゃべりもできるようになってきました。初めはママやパパ、ジジババなど身近な人の呼び名を覚え、それが誰のことを指すのかを覚えてからはたくさん名前を呼んでくれるようになりました。目を見てニコニコしながらママーと言ってくるのに対してはい!と答えて、またママーと言われてなにー?と答えて、それをただ何度も繰り返しているだけでも可愛いなあ、愛おしいなあという気持ちになります。また物の認識の仕方も面白くて、欠けた月を見かけたら「まなな!まなな!(バナナ)」と言ってみたり、シダレヤナギを見つけて「はばびじゃなあい?(花火じゃない?)」と言ってみたり。子どもが日々新たな視点を与えてくれる感動があります。

また、突然歌を歌いはじめた時も驚きました。サンタクロースが夜空を飛んでいく絵が描かれている絵本を見ながら「きらきらひたぶ、おちょらでよしよ、まなででぃば、みーんな、るー」と歌いだしたのでした。初めは理解するまでに時間がかかりましたが、きらきら、おちょら(おそら)、みーんなを手掛かりに、おそらくこの歌はきらきら星だろうと突き止めました。その後も星の形を見かけると同じようにきらきら星を歌うようになり、星の絵ときらきら星をセットで覚えているんだなあと感心しました。今ではたくさんの歌を覚え毎日のように歌を歌っていますが、寝かしつけの時によく歌っていた私のソロ曲である「飛花落葉」という曲も覚えてくれたり、Negiccoの「ねぇバーディア」も大好きで、自分たちの曲を覚えて歌ってくれることもまた幸せなことだなあと思います。いつか我が子がライブを楽しんでくれる日が来たら嬉しいなと思います。

なんだか幸せをもらってばかりな日々ですが、子どもが幸せだと感じられる日々を過ごせるようにこれからも母としてできることをしてあげたいなと思います。
生まれてくれて、ありがとう。

2003年に結成された新潟発アイドル・ユニット。
メンバーはNao☆、Megu 、Kaede。「にいがた観光特使」を務める。
2023年7月20日で結成20周年を迎えた。