炊きたての新米は、それだけでごちそうだが、「ご飯のお供」はおいしさをさらに引き立ててくれる。伝統野菜や郷土料理を活用した商品も多い。新潟県柏崎市で作られた魅力あふれる一品を紹介する。

◆こんにゃくも好相性・高柳じょんのび村(柏崎市)「にんにく味噌」

地元産にんにくの甘みと香りをみそに閉じ込めた「にんにく味噌」

 温泉宿泊施設「高柳じょんのび村」(柏崎市高柳町高尾)で取り扱うのが「銀兵衛ごはんのお供シリーズにんにく味噌」だ。じょんのび村が高柳町山中地区で、地元農家に教わりながら栽培しているにんにくを使っている。地元産で食品添加物を使っていないのが売りだ。

 「ごはんのお供シリーズ」は、高柳産コシヒカリの魅力を引き立てようと今年6月に始まった。セールスマネジャーの伊藤美穂さん(37)は「季節ごとの旬の食材を使ったおかずを提供しており、みょうがや木の芽(さんしょう)を使ったおかずもある」と説明。にんにく味噌は10月に新発売した商品だ。

 商品を発案し、調理を担当するのは、じょんのび村内にあるレストラン「囲炉裏ダイニング銀兵衛」のシェフ、木村剛さん(60)。山中産にんにくについて、木村さんは「スーパーで売っているにんにくとは別物。高柳の豊かな土壌と雪国の気候のおかげで上品な甘みと香りがある」と絶賛する。

高柳じょんのび村の伊藤美穂さんが紹介する「銀兵衛ごはんのお供シリーズにんにく味噌」

 調理工程は、みそと酒、みりん、砂糖を混ぜて、中火から強火で水分が飛ぶまで鍋で練る。粗く刻んだにんにくを加え、さらに練る。にんにくのうまみや甘みがみそに十分に溶け込んだら完成だ。みそとにんにくはおおむね4対1の比率でつくるのが、おいしさの秘密だ。

 みその深いコクに、にんにくの甘みと香りが合わさり、ご飯が止まらない。ゆでたこんにゃくにかけて食べるのもおすすめだという。木村さんは「高柳にはコメや野菜などおいしい食材がたくさんある。高柳の食の魅力を、にんにくみそを通じて楽しんでほしい」と話す。

 税込み480円。0257(41)2222。

◆なますにしても美味・田塚屋(柏崎市)「鱈の親子漬」

甘酸っぱい味が食欲をそそる「鱈の親子漬」

 冬に旬を迎える白身魚スケトウダラの身を酢漬けし、「タラノコ」やしょうがなどと混ぜ合わせる。柏崎市西本町で海産物を使った珍味を扱う「田塚屋」が...

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