「農業高校生の甲子園」で最優秀賞を獲得した加茂農林高の白石真子さん(左)と清水麗士さん=加茂市神明町2
「農業高校生の甲子園」で最優秀賞を獲得した加茂農林高の白石真子さん(左)と清水麗士さん=加茂市神明町2

 高校で農業を学ぶ生徒らが知識などを競う「第75回日本学校農業クラブ全国大会」で、新潟県加茂市の加茂農林高3年の2人が、農業鑑定競技会の「果樹」と「草花」の分野でそれぞれ最優秀賞に輝いた。2人とも「まさか自分が」と、笑顔で喜びの瞬間を振り返った。

 2人は果樹分野の白石真子(まこ)さん(17)と、草花分野の清水麗士(れお)さん(18)。生産技術科の白石さんは初挑戦、生物工学科の清水さんは2度目での快挙となった。

 大会は「農業高校生の甲子園」と呼ばれる。10月に岩手県で開催され、意見発表会やプロジェクト発表会などもあった。

 農業鑑定競技会は、学習指導要領の変更に合わせて細分化され、2024年は10分野に各都道府県代表の計1000人近くが出場した。植物の実物や写真を見ながら設問に答えるなど、40問の正解数を競った。

 白石さんは、1年からの果樹専攻を生かし、3年になって大会に向けて勉強を始めた。「見たこともない病害虫を覚えるのが大変だった」と苦労を語る。自己採点で「もしかしたら」と期待した最高得点だった。

 清水さんは2023年に園芸分野で優秀賞。今回は新設された草花を選んだ。準備期間も長く「満点を狙っていた」という。色相や雲の名称など難問を落としてしまい「(最優秀賞は)微妙かなと思ったが、目標にしていたのでうれしかった」と喜んだ。

 全国大会には...

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