
J1復帰2年目のアルビレックス新潟は、最終節でJ1残留を確定させた。今季、YBCルヴァン・カップでクラブ初の準優勝を果たした一方で、リーグ戦ではまさに薄氷の残留劇を演じた。「ボールを保持する」新潟のサッカースタイルはなぜ、苦しんだのか。今季の戦いを振り返り、来季に向けた課題を探る。(5回続きの4)
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「対戦相手の分析担当と話す中で、向こうはボールを持たれる前提で、いろんな対策をしている」。アルビレックス新潟で分析を担当する池澤波空テクニカルコーチは、そう明かす。リーグ戦で残留争いに巻き込まれた苦しみの痕は、リーグ公認の競技データ「J STATs」からも読み解ける。
今季の総失点は59と、J1の...
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