新潟-上越地域の鉄道高速化を考えたシンポジウム=12月14日、長岡市
新潟-上越地域の鉄道高速化を考えたシンポジウム=12月14日、長岡市

 新潟県が実現を目指す新潟市と上越地域をつなぐ鉄道高速化を考えるシンポジウムが12月14日、長岡市で開かれた。専門家や鉄道芸人らによるトークセッションもあり、新潟県の鉄道ネットワークの未来像を語り合った。

 鉄道高速化について、県は信越線のミニ新幹線化など四つのルート案を公表している。実現への機運を高めようと、県が主催し、約300人が集まった。

 鉄道高速化を議論する県の検討委員会メンバーの金山洋一・富山大特別研究教授が現状や各ルート案を説明。東海道や北陸、建設中のリニア中央の各新幹線に囲まれたエリアが巨大経済圏となることで「離れている本県の優位性が低下する恐れがある。(新潟-上越の)高速化が極めて重要だ」と話した。

 トークセッションには金山さんに加え、鉄道芸人として知られる「ダーリンハニー」の吉川正洋さんやNGT48の佐藤海里さん、新潟大鉄道研究部の森田初穂さんが登壇した。

 吉川さんは「新潟にはすてきな観光列車も多い。(高速化で)県の『血流』が良くなり、活性化すると思う」と話した。佐藤さんは「上越地域には高田の桜やウインタースポーツが盛んな妙高もある。短時間で簡単にアクセスできれば、より多くの人に魅力が知られる」と期待を込めた。...

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