左心耳閉鎖術で使うカテーテルと左心耳にはめ込む器具を持つ医師=上越市新南町の県立中央病院
左心耳閉鎖術で使うカテーテルと左心耳にはめ込む器具を持つ医師=上越市新南町の県立中央病院

 新潟県立中央病院(上越市新南町)は12月18日、心房細動の患者の脳卒中リスクを軽減する手術「経皮的左心耳(さしんじ)閉鎖術」を始める。脳卒中の要因となる血栓を防ぐ手術で、血液をサラサラにする薬を飲むと鼻血が出るなどのリスクがある患者に効果的という。中央病院によると県内では3例目で、上越地域では初めて。

 心房細動は心房がけいれんする不整脈の一種で、高齢の患者が多い。心房細動があると左心耳という左心房に付属する直径25〜30ミリほどの袋状の部分に血栓ができやすくなり、血栓が脳の血管へ流れることで脳卒中を引き起こす恐れがある。脳卒中の中でも心臓に関係するものは重症化しやすく、その原因の血栓は9割以...

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