新潟県三条市のさんしん地域経済研究所(三条信用金庫)がまとめた10月の三条・燕地区産業経済動向によると、地場産業は価格転嫁が追いついていない企業が多く、受注量不足もあって利益確保に苦慮している。国内市場の低迷から海外へ目を向ける企業が増えたが、米国の政策変動など先行きの不透明感が増している。

 金物卸は防災用品に一服感がある。金属加工はアウトドアなど受注量が不足。利器工匠具はOEM(相手先ブランドによる生産)関連が好調で、除雪関連にも動きがある。プラスチック製品は防災などが好調で売上高は前年比プラスを維持。金型は住設関連に動きがあった。

 金属洋食器は販売数量が回復せず、金属ハウスウエアは材料費...

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