田んぼの生育傾向を示す「地力マップ」。緑の濃い部分が、作物を育てる力が高いエリアを示している
田んぼの生育傾向を示す「地力マップ」。緑の濃い部分が、作物を育てる力が高いエリアを示している

 JAえちご中越(新潟県長岡市)は2024年度、デジタル技術を活用した農業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいる。衛星画像データから田んぼの稲の生育状況や生育予測を把握できるシステムの導入を進め、生産者の作業の効率化や収量増につなげたい考えだ。

 JAえちご中越は長岡市、柏崎市、三条市など8市町村を管轄する。担い手不足や異常気象対策といった課題に対応するため、2月に農業DXの担当チームを立ち上げた。今春、農作物栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」を、旧JAえちご長岡管内の田んぼを対象に導入した。

 衛星画像データを使って稲の生育状況や生育傾向を色分けし、タブレ...

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