鉢崎関所の日常業務について解説した「関所と佐渡金荷-ある奉行の日記」
鉢崎関所の日常業務について解説した「関所と佐渡金荷-ある奉行の日記」

 新潟県の柏崎刈羽郷土史研究会は50周年を記念し、江戸時代に現在の柏崎市米山町にあった越後高田藩の「鉢崎(はっさき)関所」で勤務した奉行・竹村市之丞(いちのじょう)の日記を再編集した「関所と佐渡金荷-ある奉行の日記」を刊行した。

 元会長の新沢佳大さん(91)が編集に当たった。170年以上前に書かれたという日記を全訳し、関所の組織体制や日常業務などを分かりやすく解説。通行する女性の検問や、佐渡で産出した金荷の受け渡しという鉢崎の「二大要務」にも触れている。

 新沢さんは「高田藩の全体的な関所制度を知る貴重な資料になっていると思う」と話している。

 一部5000円で頒布している。問い合わせは柏崎刈羽郷...

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