風間辰夫さん
風間辰夫さん
新潟県愛鳥センターで保護され、長生きした白化カラス=1997年、風間辰夫さん撮影

 白いカラスも長生き? 短命のため見かける機会が少ないといわれてきたが、日本鳥類標識協会元会長の風間辰夫さん(90)=新潟市中央区=が定説を覆す白いカラスの長寿記録を確認し、2024年末に鳥類専門誌に論文で発表した。風間さんは29年超生存した白いハシボソガラスもいたとし、「生育環境さえ改善すれば白化カラスが珍しくなくなるかもしれない」と話している。

 ハシボソガラスは人間と共存するように生息しており、本県で多く見られるカラス。メラニン色素が作れず色が白い「アルビノ」と呼ばれるカラスは、目立つため天敵に狙われやすい。色彩能力のある親鳥から子育てを拒まれ、巣から落ちることもあるという。

 新潟県内では...

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