村民会館屋上に設置された太陽光発電パネル。早ければ2024年度中にも発電を開始する=関川村上関
村民会館屋上に設置された太陽光発電パネル。早ければ2024年度中にも発電を開始する=関川村上関

 国の脱炭素先行地域に選定され、再生可能エネルギーによる発電を推進する新潟県関川村で、中核となる太陽光発電パネルの設置工事が本格化している。村出資の第三セクターの地域新電力電気事業の発電や小売り部門の自由化により新規参入した事業者のうち、主に小売りを行う事業者。2016年4月、大手電力が独占的に担っていた小売り部門全面自由化を受けて各地で設立が相次いだ。異業種や自治体出資の「自治体新電力」と呼ばれる事業体もある。会社が2026年には、独自の電力供給網(マイクログリッド)により、公共施設間で電力の融通を開始。将来的には電力小売り事業への参入を目指す。村は取り組みによるメリットとして、災害対応に加え、将来的な雇用創出や、村民への廉価な電力供給などを挙げている。(村上支局長・土田潤)

 村民会館(上関)のアリーナ屋上には、太陽光パネル379枚がずらりと並ぶ。出力規模は169キロワット。村内の再生可能エネルギー電源のうち2番目の規模だ。雪をか...

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