切った髪を見つめる(右から)中倉縁さん、弟の慶ちゃん、母親の亜矢子さん=胎内市
切った髪を見つめる(右から)中倉縁さん、弟の慶ちゃん、母親の亜矢子さん=胎内市

 新潟県胎内市の小学1年生中倉縁(えん)さん(7)が、生まれて初めて切った髪を、子ども向け医療用ウィッグ(かつら)製作をする大阪のNPO法人に寄付した。7歳の誕生日の節目で切り、「かわいいかつらを作ってほしい」と思いを込めた。

 髪の寄付は母の亜矢子さん(35)が提案した。縁さんは物心ついた頃から「長いままがいい」と言い、切らずに過ごしてきた。亜矢子さんは「保育園の頃から1本の三つ編みがトレードマークだった」と話す。

 縁さんが切りたいと亜矢子さんに切り出したのは2024年4月の小学校入学前。「お風呂で髪を洗うのが大変」との理由だ。ただ、入学式や七五三、習い事のバレエの発表会を控えていたため、亜矢...

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