
新潟県三条市のさんしん地域経済研究所(三条信用金庫)は、2024年12月の三条・燕地区産業経済動向をまとめた。地場産業は、値上げの効果が見られたものの販売数量の減少を招くなど、全体的に受注量が不足している。物価高と実質賃金マイナスで消費者の購買意欲は低い。年末商戦も振るわず、米国経済の不透明感などから先行きの見通しは悪化した。
金物卸は冬物商品に以前のような勢いがない。業種を超えた商品開発の動きがあった。金属加工は農機具関連が振るわず、トラック部品や産業用金物は横ばい。利器工匠具はふるさと納税返礼品の駆け込み需要や、海外からの受注が好調だった。
プラスチック製品は半導体製造装置関連が比較的安...
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